2026年5月27日
GraceOaey の軌跡と解散 — Mate がタイGLに残したもの
2024年の Mate で一気に注目を集めた GraceOaey(Grace Budsarin × Oaey Ponchanok)。2025年12月、所属の NEZT Media が共同活動の終了を発表しました。たった1作で記憶に残ったペアの歩みと、Mate が GL ジャンルに残したものを振り返ります。

2025年12月4日、所属事務所 NEZT Media が公式に発表しました。 「Grace Budsarin と Oaey Ponchanok の共同活動(ペアとしての仕事)を、合意のうえ終了する」—— タイGLファンが「GraceOaey」と呼んできた組み合わせの、ひとまずの幕引きでした。
主演を務めたのは、たった一作。 それでも Mate(2024)の余韻は、いまもジャンルの記憶に残っています。 本記事では、二人の歩みと、解散発表の意味、そして Mate が残したものを振り返ります。
このページのスタンス 解散はあくまでペアとしての仕事の終了で、二人の私的関係についての公式言及はありません。 本記事もそれに倣い、私生活には踏み込まず、ペアの仕事に対する敬意で書いています。
二人のプロフィール
Grace Budsarin
Grace(Budsarin "Grace" Wonglelamont、1997年9月23日生)。 完璧主義の令嬢から、繊細な感情をすくい上げる演技まで、振れ幅のある芝居が持ち味。 身長169cm の存在感も Mate でのキャラクター造形に活きていました。
Oaey Ponchanok
Oaey(Ponchanok "Oaey" Theerawan、1998年4月13日生)。 自然体の表情と落ち着いた佇まいで、Grace と並んだときの温度差のあるケミストリーを作り出した片割れ。
二人とも、個人としては当時から大手スタジオの専属ではなく、フリーに近い立場で活動。 そんな二人をペアとしてまとめ、プロモーションと企画を担っていたのが NEZT Media でした。
ペアの始まり — Mate と NEZT Media
GraceOaey の名前が広く知られるようになったのは、 Zense Entertainment 制作の Mate(2024・全12話) からです。
完璧主義の令嬢 Genlong(Grace) が、長く離れていた幼馴染 Aoey(Oaey) と再会。 すれ違いと和解を、日常の描写で丁寧に積み上げていく幼馴染再会×日常系GLとして、 派手な事件のない静かな物語にもかかわらず、口コミでファンを広げました。
NEZT Media は、二人を 「GraceOaey」というペアブランドとして束ね、 Mate を起点に共同活動全般をプロデュースする役回りを担っていました。
(→ 同じく Mate を含む単発ペアの位置づけは 単発主演ペア3組まとめ でも紹介しています)
Mate (2024) — 唯一の主演共演作が残したもの
Mate は、二人にとって最初で最後の主演共演作になりました。 連作シリーズではなく、たった一本。それでも、この作品はジャンルに具体的な貢献を残しています。
1. 「静かなGL」という選択肢を示した 強い設定や派手な事件で押すのではなく、毎日の小さな瞬間で関係性を育てる作り方。 こうした「日常系GL」のラインを示した代表作のひとつとして、いまも引き合いに出されます。 (→ タイGLの定番トロープ の「日常系」セクション)
2. 国際配信での到達 WeTV(タイ・フィリピン・台湾・北米)と YouTube を通じて配信され、 タイ国外のGLファンにも届く初期の例のひとつとなりました。
3. 「第3世代」の一端 2024年以降の新ペア群とともに、タイGLの第3世代の象徴的なペアとして語られています。 (→ タイGL第3世代の波)
2025年12月、共同活動の終了
NEZT Media は2025年12月4日、公式に共同活動の終了を発表しました。 発表のポイントは次のとおりです:
- 合意のうえでの終了であること
- ペアとしての NEZT Media 所属を解消すること
- これまでの活動と支援への感謝を伝えること
- 私的関係についての言及はないこと
派手な確執を伴うものではなく、プロフェッショナルな区切りとして公表された格好です。 ファンの間では惜しむ声と感謝の声が広く共有され、Mate を「タイGL を広げた一作」として 改めて再評価する空気も生まれました。
続編予告の行方
Mate には、続編として 『Always Remember』 と 『Read My Mind』 が予告されていました。 ただし、GraceOaey 解散の発表後、これらの続編に関する改めての公式アナウンスは、 本サイトでは確認できていません。製作・キャスト・公開時期いずれも未確認のままです。 続報が公式から出た時点で、追って整理します。
それぞれのこれから
二人とも個人としてはフリーの立場にあり、 NEZT Media のもとでの「ペアとしての仕事」は終わりましたが、 俳優としてのキャリアはこれからも続いていきます。
新しい主演作・共演作の発表があった際は、改めて取り上げます。
GraceOaey が残したもの
タイGL の歴史を振り返ると、長く続くペアだけが価値ある仕事をしたわけではありません。 一作で空気を変えたペア、短い活動で記憶に残るペアも、ジャンル全体を確実に押し広げてきました。
GraceOaey は、まさにその系譜の一組です。 Mate という一作に懸けて、日常系GL の可能性を示し、国際的なファンを獲得した—— それは、たとえペアとしての活動が終わっても、消えない記録です。
ペア解散は寂しい知らせですが、二人の仕事に対するリスペクトと、 Mate を観た時間の手応えは、ファンの側にしっかり残っています。
関連リンク
「ペアが終わっても、作品は終わらない。」 Mate(2024)は、これからも GraceOaey の名前と共に、タイGL の棚に並び続けます。



