2026年6月3日
EnjoyJune 完全ガイド — 子役時代からの同期コンビが、Denied Love で大人になって主演ペアになるまで
Enjoy Thidarut × June Nannirin の EnjoyJune。実は子役時代の Strawberry Cheesecake / Krubcake で同じ釜の飯を食った同期コンビでした。2006年からの17年を経て、2025年に WeTV Original『Denied Love』で初の主演ペアに。続編『Denied Love Special Endless』(2026)まで含めた二人の歩みと、ファンダム『J-LAND』までを徹底解説します。

タイGL の 2025年下半期に、**「政略結婚+12歳差+大人と Gen-Z」**という濃いテーマで一気にファンダムを掴んだペアがいます。 EnjoyJune —— Enjoy Thidarut Pruethong × June Nannirin Varokornwatcharakool の二人です。
GMMTV や Channel 3 のような大手地上波勢ではなく、WeTV Original(配信ファースト)から打ち出された点でも第3世代らしさを纏ったペアですが、実はこの二人、「キャスティングで初めて組まされた赤の他人」ではありません。 **子役時代の 2006〜2008年から、約17年にわたって同じテレビ番組で育った「同期」**なのです。
本記事ではその出会いから、それぞれの俳優キャリア、Denied Love と続編 Special Endless(2026)、ファンダム「J-LAND」までを公開情報ベースで深掘りします。
基本プロフィール
| 項目 | Enjoy | June |
|---|---|---|
| 本名(ニックネーム) | Thidarut "Enjoy" Pruethong | Nannirin "June" Varokornwatcharakool |
| 旧芸名 | — | Teeratee Buddeehong(〜2023頃)/ Parichat Buddeehong |
| 生年月日 | 1997年10月13日(28歳) | 1995年8月18日(30歳) |
| 出身 | バンコク | ナコンパノム県(タイ北東部) |
| 学歴 | バンコク大学 コミュニケーションアーツ学部 | 非公開(子役上がり) |
| 所属 | WeTV / フリー | WeTV / フリー |
| @enjoyyotdr | @june_nannirin | |
| 役名(Denied Love) | Khem / Khemjira(明るい年下) | Rin / Phraenarin(冷淡な年上) |
実年齢の差は約2歳ですが、役柄では12歳差として描かれています。 これがペア最大の見せどころのひとつで、後述の「冷たい年上と朗らかな年下」の対比演技を成立させる装置になっています。
2006年からの長い付き合い — Strawberry Cheesecake / Krubcake 出身コンビ
EnjoyJune を語る上で外せないのが、**「Strawberry Cheesecake(สตรอเบอรี่ ครับเค้ก / Strawberry Krubcake)」**という番組です。
これは Channel 3 系列で 2006年10月8日〜2015年9月27日に放送された、若手の女性ホストたちが回す長寿バラエティ番組。 タイの「子役からのアイドル兼俳優養成所」のような存在で、4 世代にわたるメンバーがホストを務めていました。
- Enjoy は 2006年・9歳のときに第4世代メンバーとして参加
- June は 13歳のとき(2008年頃)に第4世代ホスティングチームへ加入
つまり、二人は子供時代からの番組仲間で、思春期をほぼ同じスタジオで過ごした関係です。 タイGL のペアの中でも、ジャンルへの参入よりずっと前にお互いを知っているというのはかなり特殊。 LingOrm(2024年デビュー)や FreenBecky(2022年デビュー)が「キャスティングで化学反応」が起きたパターンとは構造的に違います。
Denied Love のキャスト発表後、SNS で「この二人、子役時代からの付き合い」が話題になったのも、放送前から温度が高かった理由のひとつでした。
それぞれの軌跡 ① — June Nannirin
子役ホストから俳優へ(2006〜2014)
June は **1995年8月18日、ナコンパノム県(タイ北東部)**生まれ。 13歳で Strawberry Cheesecake のオーディションを受け、第4世代ホストに選抜されたのがキャリアの出発点です。 タイ国内では「子役ホスト出身」というキャリアパスは女優としての正攻法のひとつで、当時のメンバーには現在主演級で活躍する顔が多数います。
俳優としての正式デビューは 2014年の Channel 3 ドラマ『Ruen Rissaya』(旧名 Teeratee Buddeehong として)。 以降、Teeratee Buddeehong / Parichat Buddeehong 名義で地上波の脇役・準主役を積み重ねていきます。
主な出演作(旧名時代)
| 年 | 作品 | 役 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2014 | Ruen Rissaya | — | Channel 3 デビュー作 |
| 2016 | Nakee | Chatsuda | Channel 3 大ヒットラコーン |
| 2023 | I Feel You Linger in the Air | Fongkaew / Khaimuk | 国際的に評価された GMMTV BL の世界観ドラマ。サポート役 |
特に **Nakee(2016)**は当時タイ国内で社会現象級のヒットだった伝統 × ファンタジーラコーン。 そこに 21歳で起用された経験は、地上波ドラマの作り方を体に染み込ませる時期になりました。
改名と GL 主演(2024〜)
その後、芸名を現在の June Nannirin Varokornwatcharakool に変更。 ホストや俳優としてのこれまでの経験をリセットせず、引き継いで再スタートするという珍しい選択をしました。
そして 2025年、29歳で Denied Love の Rin 役に主演。 ジャンルとしては初挑戦のGLでしたが、地上波で培った「冷静で内側に感情を抱える女性像」の演じ方が完璧にハマり、批評・ファン双方からの評価を一気に獲得しました。 30歳前後で GL 主演というキャリアパスは、LingLing Kwong の The Secret of Us 主演(30歳)と並ぶ、第2世代以降の「キャリア俳優型 GL 主演」の典型例です。
それぞれの軌跡 ② — Enjoy Thidarut
9歳の子役から、コミュニケーション学部へ(2006〜2015)
Enjoy は 1997年10月13日、バンコク生まれ。 2006年、9歳のとき Strawberry Krubcake 第4世代メンバーとして芸能界入り。 番組での活動と並行して学業を進め、**バンコク大学 コミュニケーションアーツ学部(広告・PR・映像系の専攻が中心の名門)**に進学しています。
子役からの活動歴は約20年、つまり業界キャリアはもう20年選手。 GL 業界では新人扱いされがちですが、実際にはメディア出演経験が桁違いに長いベテランでもあるのが Enjoy の隠れた強みです。
俳優としての着実な積み上げ(2016〜2024)
俳優としての正式デビューは 2016年、19歳のとき。
| 年 | 作品 | 役 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2016 | Rueang Di Di Doi Banthuek Kam(Ep.13) | Priao | 単発オムニバスのゲスト |
| 2019 | The Man Series: Pupa | Toiting | 全9話レギュラー、ステップアップ |
| 2020 | My Precious Bad Luck | サポート役 | Channel 3 ラコーン |
| 2023 | Kwam Song Jum See Jang | サポート役 | Channel 3 ラコーン |
| 2024 | My Love in the Countryside | Bussaba | 田舎ロマンス系 |
| 2024 | Kissed by the Rain | Baitoei | 主演級に近い役柄 |
主演ではなくサポート役で各局のラコーンを巡るスタイルでキャリアを積み、2025年の Denied Love で初の本格主演に到達。 この「サポート役で経験を積んでから一気に主演」というルートは、Channel 3 系の伝統的なステップアップパターンで、急ぎすぎず、しかし確実に主演に駆け上がる、堅実な作り方の典型です。
Denied Love — ペアとしての出発点
作品の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイ題 | รักไม่มีวัน |
| 英題 | Denied Love |
| 放送 | 2025年5月29日〜7月24日 / WeTV 木曜配信 |
| 話数 | 全10話(TV 版 + Uncut 版の並行配信) |
| 制作 | COPYA Bangkok(WeTV Original 名義で展開) |
| 監督 | Cheewin Thanamin Wongskulphat(Show Me Love・Petrichor 監督と同一人物) |
| 原作 | Peony(小説家、Chasing Love と同じ作家) |
監督の Cheewin Thanamin Wongskulphat は、EngLot の Show Me Love(2023)や Petrichor(2024)を手掛けた、現役で最もタイGL を量産している監督のひとり。 EnjoyJune のデビュー作を Cheewin に託すというキャスティング判断には、**「ペアの第一作はベテラン監督の手で仕上げる」**という配給会社側の慎重な意思が読み取れます。
物語の構造
| 役 | 演じる女優 | 役柄 |
|---|---|---|
| Rin(リン / プレナリン) | June | 元恋人に去られたばかりの女性。父の会社の役員ポストを継ぐ条件として政略結婚を受け入れる。**「絶対に愛さない」**と宣言する側 |
| Khem(ケム / ケムジラ) | Enjoy | 父の友人の娘。明るく真っ直ぐな Gen-Z 寄りキャラ。Rin に**「心から愛してくれる日を待っている」**と告げる側 |
設定だけ並べても、
- 政略結婚 × 年齢差12歳 × 過去のトラウマ(元恋人問題)
- 冷たい年上 × 朗らかな年下という典型的なコールド/ウォーム配置
- 「絶対に愛さない」宣言からの陥落という極上の slow burn
という、GL のロマンス文法を全部詰め込んだ重量級の脚本。 (→ 定番設定全体は タイGL 定番設定トップ10)
特に June の Rin は、地上波で長年培ってきた「感情を抑えた大人の女性像」が冷たい契約結婚パートと完璧に噛み合っており、Cheewin 監督が引き出した最高のパフォーマンス。 Enjoy の Khem は子役時代からの圧倒的なカメラ慣れと、明るさの中の翳り(Bangkok 大学コミュ学部出身の知性が滲む台詞回し)が、12歳差設定にリアリティを与えています。
WeTV だからこそできた、配信ベースの強み
Denied Love が WeTV Original として作られた意味は、
- TV 版と Uncut 版を同時運用 —— 親密度の高いシーンを別バージョンで分けて展開できる
- 国際配信が初日から WeTV 経由で広い地域に届く(日本は VPN 必要)
- 「絶対に愛さない」宣言や政略結婚の冷えた契約結婚パートを、地上波の枠から外して妥協なく描ける
地上波だと角が立つテーマを、配信プラットフォームの自由度で消化した一作。 これも EnjoyJune というペアの輪郭を作っている重要な要素です。
Denied Love Special Endless(2026)— 「結婚の後」を描く 2話完結続編
Denied Love は本編完結後、続編が制作されました。
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英題 | Denied Love Special Endless |
| 制作 | COPYA Bangkok |
| 監督 | New Siwaj Sawatmaneekul(本編の Cheewin 監督から交代) |
| 配信 | WeTV、2026年初頭 |
| 話数 | 2話完結のスペシャル |
| 原作 | Peony 著の小説『Denied Love』スペシャルチャプター |
物語
Rin と Khem の結婚後の生活を描く後日譚。 本編の冷たい契約結婚から始まった関係性が、結婚を経て子供を持つ家族として暮らすところまで進んでいます。 テーマは:
- コミットメントの維持 —— 「愛さない」と言い続けた関係が、どこで本当の愛になったか
- 長期的な関係性の成長 —— 困難を乗り越えた愛の継続
- より親密で成熟したまなざし —— 本編の slow burn の「その先」
本編がスタート地点だとすれば、Special Endless は EnjoyJune というペアの可能性の幅を示す追加章。 監督交代(Cheewin → Siwaj)も、本編とは違うトーンを意識的に作るための判断と思われます。
ファンダム — J-LAND
EnjoyJune の公式ファンダム名は 「J-LAND」、個々のファンは 「Jewel」(宝石) と呼ばれます。 2025年の Denied Love 放送をきっかけに急速に層が拡大したファンダムで、特徴的なのは海外(特に中国)からのリーチが早かったこと。
主なペア活動の記録
| 日付 | イベント | 場所 |
|---|---|---|
| 2025年5月29日 | Denied Love 放送開始 | WeTV 国際配信 |
| 2025年7月24日 | Denied Love 最終話 | WeTV |
| 2025年8月2日 | GIVE ME YOUR LOVE: ENJOYJUNE 1st FANSIGN IN QINGDAO | 中国・青島・Licang Theater |
| 2025年12月20日 | J-LAND 1ST JOURNEY: JEWEL(ファンダム名お披露目) | タイ・Union Mall Union Hall |
| 2026年初頭 | Denied Love Special Endless 配信 | WeTV |
1st Fansign を本国ではなく中国で開催した点が象徴的。タイGL の中国市場におけるプレゼンスの高さと、EnjoyJune が早期に国際ペア化したことを示しています。
ペアの魅力 — なぜ刺さるのか
ここまでの情報を踏まえると、EnjoyJune が GL ファンに刺さる理由は4つに整理できます。
1. 17年来の関係性が、画面の信頼感に直結している 子役時代の Strawberry Cheesecake 期から知り合っている二人は、カメラ前での化学反応を演出する必要がない。すでに信頼関係があるから、視線・呼吸・距離の取り方が自然に成立する。これは casting で人為的に作るペアには出せない厚みです。
2. 演技の温度差がそのままケミになる June の「冷たくシリアスな大人」と、Enjoy の「朗らかで真っ直ぐな若手」のコントラストが、Denied Love の脚本と完全に噛み合っている。本人キャラとの距離が近く、無理がない。
3. WeTV というプラットフォームの自由度を活かしている 地上波の制約から外れた配信ドラマだからこそ、政略結婚と「絶対に愛さない」宣言という重めの設定を妥協せずに描けた。ペアと作品とプラットフォームの三位一体。
4. 続編で「ペアとしての射程」を証明済み Denied Love Special Endless で、「結婚後の関係性まで描ける」ことを実証。1作で終わる単発ペアではなく、ストーリーラインを継続できるペアであることが既に示されている。
今後の展望
2026年6月時点で、Denied Love Special Endless 以降の新作主演はまだ公式未発表です。 ただし、
- WeTV との関係が複数作続いている(本編 + Special)
- 国際ファンダム(中国・東南アジア)が既に動いている
- June の地上波キャリアと、Enjoy の急成長中の SNS フォロワー基盤
を考えると、ペアとしての続編企画はかなり現実味のあるオプション。 公式発表が出次第、本サイトでも追記していきます。
どこから観るべきか
EnjoyJune が初めての方へのおすすめ視聴順:
- Denied Love(2025・全10話)—— まずは本編から。WeTV Uncut 版でフル体験推奨
- Denied Love Special Endless(2026・2話)—— 本編完走後の「結婚後」を観る後日譚
合計12話+スペシャル2話の計14話前後。週末2回に分けるとちょうど良いボリュームです。
日本からの視聴ルートと VPN 経由の手順は VPN とタイGL ガイド を参照してください。
関連リンク
- Enjoy 個別ページ
- June 個別ページ
- Denied Love 作品詳細
- タイGL 定番設定トップ10
- タイGL 第3世代の特集
- EngLot の軌跡(同じ Cheewin 監督)
- 配信サービス比較 2026
- VPN とタイGL ガイド
「絶対に愛さない」と「いつか愛してくれる日を待つ」—— このペアは、その対比から始まる物語を、17年来の信頼関係という最強の土台の上で演じ切りました。 Denied Love と Special Endless の二作を通して、EnjoyJune は「Cheewin 監督が見出した、新しい時代の冷たい年上 × 朗らかな年下のペア」として、タイGL 第3世代の地図に確かな位置を刻んでいます。



