YuriThai

2026年6月23日

タイGL 2026年上半期 総括 — 押さえておきたい10作と、業界が辿った半年

2026年1月〜6月にタイで放送・配信されたタイGLドラマを総括。The Earth・Heart Code・Play Park・Fulfill から、放送中の The Air・In Love Forever まで、上半期を象徴する10本と業界の動きを整理。新興ペアの台頭、Channel 3 の独走、4 Elements シリーズの軌跡まで、半年間のタイGL を一望できる総括記事です。

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タイGL 2026年上半期 総括 — 押さえておきたい10作と、業界が辿った半年

2026 年が半分終わりました。 タイGL は、1 月から 6 月のあいだに完結作 12 本、放送中 5 本という、過去最多に近いペースで作品を送り出しています。 本記事では、上半期を象徴する 10 本のドラマ を取り上げながら、業界が辿った半年間の動きを整理します。

個別の詳細レビューより、「業界全体のなかでその作品が何を意味したか」を読みやすくまとめる総括記事としてご活用ください。


上半期を象徴する 10 作

完結作と放送中作を、業界へのインパクト・作家性・話題性の総合で選びました。順位は厳密なものではなく、構造的な意味合いの強い順です。

1. The Air(Idol Factory × North Star, FreenBecky)

4 Elements シリーズ第3弾として、5 月 16 日から放送中。 The Earth → The Water に続く同シリーズの 「皇族 × 警護警察官」 という骨太なロイヤル × ボディーガード構造で、FreenBecky の引き出しの広さを再確認させた一作。 タイGL の シリーズ化 という構造を、Idol Factory × North Star が確立したことの意義は大きい。

2. In Love Forever(BEC World Originals / Channel 3, LingOrm)

6 月 19 日プレミアの LingOrm 再会三部作完結編離婚 → 偽装再婚 という second chance × fake relationship のハイブリッド構造を採用し、Channel 3 BEC World が大人ロマンス GL をジャンルとして固めにきたことを示す象徴作。 放送はこれからですが、企画段階で上半期の文脈に大きな影響を与えました。

In Love Forever 第1話プレミア速報タイGL「再会もの」完全特集

3. Fulfill(BEC World Original / Channel 3, OomBam)

Channel 3 GL 第 4 作、4 月 24 日〜6 月 12 日。 The Secret of Us の Nay Saratswadee 監督が再登板し、結婚後の養子縁組という、タイGL では稀な「日常の継続」を主題に。 OomBam ペアの本格 GL デビューでもあり、Channel 3 の独自路線(再会・大人ロマンス)の中で安定した供給力を見せた一作です。

4. The Earth(Idol Factory, AppleMim)

1 月 24 日〜3 月 14 日。4 Elements シリーズ第1弾として上半期の口火を切った作品。 偶然の出会い → 日常系ほっこりという王道構造ながら、AppleMim の自然な空気感が高く評価された 8 話。 このシリーズ化が後の The Water → The Air へと続く流れを生んだという意味で、上半期の構造的起点といえます。

5. Play Park(BEC World Originals / Channel 3, TanYada)

2 月 20 日〜4 月 10 日、全 8 話。 Channel 3 が GL 専属路線を強化したことを示す、TanYada の主演作。 業界もの × 王道ロマンス × 偶然の出会いという標準型を、新進ペアの瑞々しさで成立させた手堅い 1 本。

6. Heart Code(Monomax Original, TungpangJessie)

2 月 12 日〜3 月 13 日、全 7 話。 アクションシリアス × GL という、これまでタイGL では珍しかったジャンル拡張を試みた問題作。 同僚刑事ペアという設定で、ロマンスを薄味にし、捜査劇に振り切った構成は賛否分かれましたが、ニッチ層の支持を獲得。

7. I Wanna Be Sup'tar(CHANGE2561, LillyBelle)

2 月 6 日〜3 月 27 日、全 8 話。 業界もの × コメディタッチを採用し、CHANGE2561 がライト層を狙った商業作。 Affair / Harmony Secret の重ためなトーンとは別路線で、CHANGE2561 の作風の幅を示した試み。

8. Hometown Romance(CHANGE2561, LMSY)

4 月 3 日〜5 月 22 日、全 8 話。 LMSY ペアの 3 作目(Affair / Harmony Secret に続く)として CHANGE2561 が再起用。 再会もの × 田舎背景という構造で、上記 2 作とは違うトーンを攻めた佳作。 LMSY が CHANGE2561 の看板ペアとして確立された半年。

9. Broken of Love(Fabel Entertainment, FayeAtom)

3 月 28 日〜5 月 16 日、全 8 話。 Fabel Entertainment という新興スタジオ が、Faye Peraya のキャリア再起動として送り出した GL。 オフィス × シリアス × ライバル→恋人という骨太構造で、新興スタジオの実力を示した 1 本。

10. Shadow of Love(Kongthup Production, PlaifahBebell)

3 月 24 日〜5 月 12 日、全 24 話の大作メロドラマ × 禁断の恋 という、タイの「ラコーン(昼ドラ)」フォーマットを GL に落とし込んだ実験作。 タイ国内テレビ視聴層を意識した長尺ドラマとして、Kongthup Production が GL に本気で参入したことを宣言。


業界全体で起きた 4 つのトレンド

10 作だけでは見えない、上半期に進行した構造的な変化を 4 つにまとめます。

トレンド 1:Channel 3 BEC World の独走

The Secret of Us(2024)→ Only You(2025)→ Fulfill(2026 H1)→ In Love Forever(2026 H1)→ Hak Na My Boss(2026 後半予定)。 1 年半で 5 作という、他局を圧倒する供給量。 特に **「大人の second chance」**というニッチを Channel 3 が独占しつつあり、これが下半期にも続く構造になります。

関連: Channel 3 BEC World の GL 戦略

トレンド 2:4 Elements シリーズの確立

Idol Factory × North Star Entertainment の The Earth → The Water → The Air → The Fire(後半予定) という同テーマ・別ペアのアンソロジー。 タイGL におけるシリーズ化が、企画段階で売れる構造として証明されました。 下半期の The Fire(NamneungNoey 主演)で四部作完結予定。

関連: 4 Elements シリーズ完全ガイド

トレンド 3:新興スタジオの参入

Fabel Entertainment(Broken of Love)、Kongthup Production(Shadow of Love)、Motion Minds Entertainment(By Your Side 制作中)、Mine Media Production(ClaireBell 2025 末)。 従来の GMMTV / CHANGE2561 / Idol Factory 一強構造が崩れ、新興プロダクションが実力で参入してきた半年。

関連: タイGL スタジオ新興勢力マップ 2026

トレンド 4:ジャンル拡張の試み

Heart Code(捜査劇)、Shadow of Love(メロドラマ)、Reverse 4 You(時間移動)、AI Girl(SF・後半予定)。 従来の「校園もの」「オフィスもの」を超えるジャンル外挿が、複数の作家・スタジオから同時多発的に出てきています。 タイGL が**「ロマンスジャンルの枠を超えた」**第 1 のシグナル。


下半期に注目したい 3 つの動き

  1. In Love Forever の完走と批評 — LingOrm 再会三部作が完結した時、ジャンルが次にどう動くか
  2. The Fire(NamneungNoey 主演) — 4 Elements シリーズ完結編、新ペアの試金石
  3. AI Girl(GMMTV) — SF × GL という前例のないジャンル

関連: タイGL 2026年下半期プレビュー


まとめ — 上半期の総評

タイGL は、2026 年上半期で 「拡張期」 の入口に立ちました。 量で言えば過去最多、質で言えば構造の多様化。Channel 3 の独走と新興スタジオの台頭が並走し、ジャンル拡張も同時進行。 下半期は、この拡張をどう統合・洗練していくかが見どころです。


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